013【春、中目黒にて】
まさか自分がラン活するとはねぇ。人生、わからないものですよ、本当に。
奥さまに誘われて中目黒の『土屋鞄』にいったのが丁度一年くらい前だったかな。
オープン前のcow booksを通り過ぎて、さらに目黒川沿いをすすむ、すすむ。
ランドセルの購買活動、すなわちラン活は新しい市場らしい。
6年間使うこと前提だから、やっぱり良いものを買いたいっていうのがあるんだろう。
その後、奥さまと娘さまにより選ばれし、間もなく鞄が届くらしい。
ボクとしては、子どもはあまり背負わず、身軽にたくさん経験してほしい。
父もがんばるよ。
まかせとけ、。
【わたしのワンピース】にしまきかやこ/こぐま社
4月に小学校に入学する娘が1歳のときに手にした絵本です。確か近所にある小さな本屋さんの小さな児童書コーナーで購入したと思う。つまり、定番書なわけであり、1968年に刊行されています。すごいですね、ボクも生まれてない。そして、ボクには読まれていない。女の子だし、ワンピースだし、おしゃれさんでだし。という理由で手にしました。児童書を子どもに手渡すときに意識することは、これイイよっていう感覚が自分にあるかどうかだけです。実はいうとこの本はあまり、それが強くなかったんですよね。でもね、子どもはすごく興味をもってくれた絵本です。
ランランロロロンランロロロン、なんです。
敢えていうと、わりと雑な展開な絵本だと思うんですよね。
だって、白地のワンピースが次々とコピペされていくっていう。
でも、まず、この分かりやすい発想って、子どもにダイレクトにささりますよね。
できうる限りで幼かった自分を思い出すと、やっぱり分かり易いことにすごく興奮して思いきり楽しんでいたもの。
わかりやすいっていうのは、伝える側の発想で受け手として考えるとただただ楽しいんですよね。
だから、この絵本は時代性がない。絵本全般にいえますが、古びることがないんです。
ボクは親として初めてこの絵本を手にして、初めてこの絵本を子どもに読むという経験を体験するんですよね。たった一回きりの体験です。
だから、それは誰とっても古くはならない体験なんですね。
今日もどこかで、はじめてが、生まれていくわけですね。