Ukajun books

書店勤務(2社)8年。3児のパパ。本屋さんのこと、本のことを中心にブログを書いています。

007【こどもと本】

本屋さんという小売業のなかで、すべてが衰退に向かているというと、もちろんそうでなくて。たとえば、児童書の売り上げって、実は伸びしろがある、下げ止めできるジャンルとして語られることが多いです。

実際、ボクは2社のチェーン店で働いてますが、似たような傾向でして。紙の本である意味があり、プレゼントするにはすごくお手頃な価格設定、教育としても早い段階で活字慣れさせられる…などなどまぁ商売っけが多分に残されたジャンルなわけですよ。

さらに加えると書店の担当ってジャンルで分けられるんですけど、大きな書店だと児童書フロアみたくあって、当然、専任の担当者がいて。そこで活躍されている方々のモチベーションと他ジャンルと比較すると高い、傾向にある。ように思います。すでに、子育てがひと段落した主婦の方や、子どもが大好きで児童書も大好きっていうスタッフの集合体の熱量が売り場にそのまま反映されている。ことが多い。これはめちゃくちゃ大事なことで、はじめに書いた贈答品としてお手頃なんてこと以上に。結局、本を買いにいらっしゃったお客さま、こども視点で売り場がつくられているからこそ、本を買う(プレゼント)という太い確かな導線が自然とできあがって、結果につながっている。

実際、ボクも子どもたちを本屋さんによくいっしょに行くのですが、本は良いですよ。子育てと本については、またこれからも書きますが、本がモノとして家にある環境ってやっぱりいいですよね。

 

 

【じゃあじゃあびりびり】まついのりこ/偕成社

初めて子どもが生まれて、初めていただいたのが『じゃあじゃあびりびり』

当時勤めていた書店の児童書担当の方からいただきました。

子どもが生まれて初めて親になると、いろいろなことを考えます。

たくさんあるなかで、本っていつから読ませてあげればいいのかなぁっていうのもあると思いますが、もうこれは、読んであげたいってなれば、その日からですよね。

もちろん、赤ちゃん自身が両手で本をもって、自分で見開きするには、半年以上先になるかと思いますが、読んであげるのはいつからでもですよね。

そして、生まれて間もない赤ちゃんとコミュニケーションからたくさんを親として学んでいくことになります。

なるほど、色が明確に発色させている本は確かに赤ちゃんは興味をしめしてくれるものなんだなぁ、この厚手のボードブックは若干重いしいかがなもんだろうと感じていただ、故意に投げてみたり、破ろうとしてみたり、モノとして扱いはじめ、外出するときも必需品となりうる絵本はそこそこ丈夫でなければすぐにダメになるんだなぁとか。

 

蔽娘は本書の「びりびりびり」にすごく良い反応をしてくれたし、「ひこうき ぶーん ぶーん ぶーん ぶーん」は、やはり大空を飛ぶイメージでダイナミックに本をはばたかせるとさらに喜んでくれました。

もし、はじめの1冊を悩まれていたら、こちらの1冊はお勧めですし、プレゼントすると被ってしまう可能性があるので、即お渡しするのもおすすめいたします。