【010】もう会えるヒトは限られている
先日、幡野広志さんの写真展を見にいってきまして。ほぼ日のTOBICHI、青山。どうゆうわけか、電車で青山にいくって、未だに照れみたいのがあるのはどうしてだろうか?かつて、ギャルソンだ、アンダーカバーだ、ヒスだ、行くぞ、ひやかすぞ、勢いで買っちゃうぞみたいな、ノリで現奥様とよくひやかしてたんですけどね。ビックスクーター乗って。
20代はじめ写真をやっていた頃、ボクは〈俺はセンスがある。営業力はない〉と思っていました。撮る写真を作家としてタメていくのは、いまにして思えば、全く量がたりていなかったし、経済的にもまったく成立しないなかで、もがいてました。映像の学校を卒業してスタジオで肉体的に追い詰められ、精神的にもいろいろ苦労はあったけど、やっぱり楽しかったし、現実的なカネのはなしなんてもっともっとないがしろしてても面白かったかもしれない。
時間は流れて、ボクは今、本屋さんで働いている。幡野さんの写真をみて、いろいろ考える要素があるんですが、ボクも、もう出会えるヒトや経験できるコトは限られていてそして、それは本当に本当にはめちゃくちゃ一瞬一瞬が輝いている。あえて今回、写真家としての幡野さんの文法みたいなものがみえる展示もされていたように思うけれど、そういった時間軸みたいな過ぎ去ったスタイルみたいなものは、この際、自分こととしてとらえてみると(勝手で申し訳ございません)、どうでもいいことなんですよね。
もう会えるヒトは限られているし、
出会いたいという気持ちを輝かせよう。
そう思いました。